Taipei Cycle(台北ショー) 2025 レポート

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お次は1号館の4F&5Fのブース紹介です。

1号館 4Fのブース

1号館 4Fのブースを紹介。完成車などはこちらのフロアに集められていました。

guee

台湾「guee」。元々はバックミラーなどをやっていましたが、最近の売りはバーテープとTPUチューブ。

気になっているバーテープ。実際握るのはこの日が初めてでしたが、良い感触でした。次はこれを使ってみようかな。

使った中で、一番出来が良かったTPUチューブがこの「AEROLITE」。ブースの人に「おたくのTPUチューブは最高だよ!」と伝えられて良かったです。

CONTROL TECH

アメリカ「CONTROL TECH」。

コントロールテックもカーボンスポークホイールをリリース。1200g前後とかなり軽めです。スポークパターンを見ても中々良さそう。

DHバーコレクション。一番左の「SIROCCO」は握り心地が良かったです。気になるけれど、かなり良いお値段でした。

MOON

香港「moon」。個人的には世界三大ライトブランドの一つ。

……のはずなんですが、LEDたくさん&Garminマウントという、個人的にかなりイマイチな方向に行っているのが気になります。

e-bike向けライトも始めたようです。

SCHWALBE

ドイツ「SCHWALBE」。言わずとしれたタイヤメーカー。

今回アワードを受賞していた、注目の新製品「クリックバルブ」。私も予約していて本来なら台湾に行く前に手にできるはずでしたが……まさかの発売延期でした。早く欲しい。

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SHIMANO

4階の中央に陣取っていた、業界の盟主「SHIMANO」。

今回は「FRONT SHIFT NEXT」という仕組みがアピールされていました。一つのボタンでフロントシフトのアップとダウンを両方出来るというもの。ある意味SRAM的な操作方法。

Panaracer

日本「Panaracer」。今年もミノウラと隣同士。

今年の限定カラーのグラベルキング。トレッドの色と、サイドの色が2パターンずつ、計4パターン。

出たばかりの小径車向けAGILESTも展示されていました。

COLNAGO

イタリア「COLNAGO」。現在の世界最強・ポガチャルが使っているとあって大変賑わっていました。

マイヨ・ジョーヌバイク。

最新のY1RS。

色々すごい形ですが、後ろから見た時の薄さが特にすごかったです。

GIANT / CADEX

言わずとしれた台湾の巨人「GIANT」。

今回の台北ショーはカーボンスポークのホイールがかなり増えましたが、CADEXのスポークは改めて見るとかなり幅広。

今回のGIANTは環境配慮への言及が目立ち、こちらのキッズバイクも再生材料から作られているんだとか。重量は2.5kg。

Vision

アメリカ「FSA」のレースブランド「VISION」。

先日発表されたばかりの、VISION初のカーボンスポークホイールの展示もありました。1本だけ印字してあるのが、かつてのMAVICのKSYRIUM SL感があってカッコいい。

FLR / SAFETY LABS

イスラエル「FLR」。今回はヘルメットブランドらしい「SAFETY LABS」も同時展示。FLRのサブブランドなんでしょうか?

最近愛用しているインソールが展示されていました。

気になったのはこちらのヘルメット「EROS」。私の頭は典型的なアジア人頭で欧米ブランドのものは被れないんですが、これは問題なく被れました。なかなか軽いですし、良さそうなヘルメットです。しかも日本での価格が9900円とかなり安い。

後頭部の穴に取り付ける専用のテールライトも展開されており、安全性に気が配られていますね。

GIOS

イタリア……と言いたいところですが、実は現在のGIOSブランドはJOBインターナショナルのもの。今回のショーもJOBインターナショナルとしての出展です。

某フレームにそっくりなBREEZEは新色を展示。こちらのカラーは日本展開の予定は今のところないそうです。

こちらのハンドルやホイールも気になりますが、日本展開の予定はないとのこと。

OCT CARBON WORKS

日本「オクトカーボンワークス」。京都のカーボン加工会社。

通りがかって、思わず「!?」となったのがこちら。グロータックのカーボンパーツたち。何故こんな所に……

お話を聞いてみると、EQUALペダルの踏み面と、EQUALレバーのレバー部はこちらの会社が手掛けているとのこと。先日のグロータックのトークイベントで樹脂パーツへのこだわりを聞いていたので、非常にタイムリー。社長さんからは「グロータックの自転車業界内での立ち位置」について聞かれました。こんなところまで出展しているので自転車にお詳しいのかと思ったらそうでもないみたいです。

カーボン製の櫛。静電気が起こりにくいそうです。

RideNow

中国「RideNow」。TPUチューブで有名なメーカーですが、ブースをTPUチューブで飾り付けるとは予想外。

水槽のようにTPUチューブを展示。下に敷き詰められているのは、恐らくTPUチューブの材料となる樹脂チップだと思われます。

最近発表されたチタン製のスルーアクスルも置かれていました。2本で26.65gはさすがに0点補正を間違っている気が……。

こちらも先日発表されたワイヤレス空気圧センサー。展示されていませんでしたが、聞いたら出してくれました。5~6月ごろ発売予定だそうです。

CHEPARK

台湾のケミカルメーカー「CHEPARK」。最近、日本でも買えるようになりました。

中心に鎮座していた「α-BN チェーンワックス」。非常に薄いワックス層を作るチェーンルブ。

実は最近レビューのご依頼を頂いたので、近く使い始めてレビューする予定です。

DOSUN

台湾「DOSUN」。かつてランドヌール御用達のバッテリーライトでならしたメーカーですが、最近はe-bike用ライトの専門ブランドに。

アワードを受賞していたレーダーテールライト「ER30」。

こちらもやっぱりe-bike用でした。シートポスト内を通って配線されている模様。ライト本体に電源が必要ないので、ここまで薄くてスリムになっていたんですね……。

ThruAxle.com

国籍は不明、互換スルーアクスルを購入できる「ThruAxle.com」が出展。長さやピッチを指定して注文できるサイトです。

頭の下に皿状のものが付いた独特の構造。これは見覚えがあります。かつてWiggleで売っていた、Brand-Xのスルーアクスルと恐らく同じもの。あれはかなり品質が良かったので、こちらのスルーアクスルも良さそうです。一度買ってみようと思ってます。

ROCKBROS

中国「ROCKBROS」。様々なパーツを販売するブランド。

なんとなくこのブランドは、「ブランドにおける統一感」みたいなのをあまり感じないんですよね。寄せ集め感があるというか。

この泥除けは私も持ってますが、なかなか良かったです。

今回はこちらの「タイヤレバー付きボトルケージ」がアワードを受賞していました。ただ、この発想はGUEEがすでにやっていたので、新しくはないと思うのですが。

De Clercq Design

フランス「De Clercq Design」。フランス設計、中国製造のライトメーカー。

最初はどこのブランドか分からなかったんですが、名刺を頂いたらいかにもフランス人のお名前。PBPでフランスを走ったことを話したら、握手を求められました。

ライトは中々独創的な構造でしたが、写真撮影は不可。発売を待ちたいです。

WISHBONE

台湾「WISHBONE」。互換BBで有名なブランドです。

展示の中心は有名なBB・ハブでしたが……

ホイールもやっていたとは知りませんでした。しかもニップルをリムの中に隠すなど、凝っています。

ニップルホールレスかと思いましたが、あまりにも綺麗にチューブレステープが貼られているだけでした。

Coloury / All-Wings

携帯工具を中心に扱うブランド、台湾「Coloury」。ここのチェーンカッターはかなり小さく、一時期愛用していました。

携帯工具類。かつて使っていたチェーンカッターは見当たらず。

それよりも気になったのは、同時出展していた「AllWings」のWingサドル。こちらも台湾メーカーだったんですね。

キワモノサドル界では有名なサドルですが、見るのは始めて。一回くらい試してみようかとは思っていますが……調べてみたら国内代理店が昨年11月に倒産していました。

iGPSPORT

中国「iGPSPORT」。日本でもかなり一般化してきたGPSサイコンブランドです。アンバサダーを務めるフルームの等身大ポップでアピール。

展示の中心は発売されたばかりのBiNavi。ナビゲーションに特化しており、ルート読み込みが超高速になったのが売り。製品説明に「RAAMやPBPのルート読み込みも一瞬」と謳われています。

触ってみましたが、レスポンスは良いですね。地図の縮尺のパターンが少ないのはちょっと残念ですが、ルートが最後まで読み込まれるようになったのは良いことです(従来は先のルートが完全に読み込まれなかった)。

また、アプリから明るさを操作できるライトや、こちらも新発売のレーダーテールライトの展示も。レーダーテールライトはレーダーの品質を決定づけるソフトづくりが難しいはずですが、こちらのブランドはどうなのか、気になっています。

ライトの方はマウントが新しくなったと説明されましたが、Garminマウントに戻ってしまったのが個人的には残念な所(→理由)。

iGPSPORT アイジーピースポーツ VS1200S フロントライト

SCOPE

オランダ「SCOPE」。かつてはコスパの良いホイールとして有名でしたが、昨今は高級路線へ。

現在のフラグシップホイール「ARTECH」は、カーボンスポーク・鱗表面のリムなど、こだわりのテクノロジーが詰め込まれた一本。リヤは通常の24本ですが、フロントは18本スポークとなかなか攻めてます。

お値段は768,900円。気になるけど、流石に手が出ません。

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VOLL WILL

台湾「VOLL WILL」。ネオプレーン素材の専門メーカーですが、様々なスポーツ用のプロテクターを作っている会社でもあります。

スマートなスポーツ用プロテクターたち。

子供用のプロテクターが大きく展示されていました。

昨今、日本でもこういった取り組みが行われているので、今後こういうブランドが日本に上陸するかもしれません。

WHEELTOP / ROTOR

スペイン「ROTOR」と、中国「WHEELTOP」。ROTORがWHEELTOPに買収されたのか、協業しているのかはイマイチはっきりしませんが、合同展示されていました。

日本でも販売されているWheeltopの無線変速コンポ。ただ、ディレイラーのプーリー仕様がちょっと変わっていますね。Absolute BlackのHollowcageみたいなプーリー。単にHollowcageを元々のディレイラーに付けただけかもしれませんが。

気になるアイテムたちですが、説明が書いてないのでどれが新しいのか分かりません。

DAHON

アメリカ「DAHON」。折りたたみ自転車のイメージの強い同社ですが、今回は趣の異なる自転車を展示。

今年のアワードを受賞していたVELODON A4。この造形でアルミ製です。街乗り用として設計されているようですが、ケーブル類はフル内装。

VELODON C8。こちらはカーボン製です。

PARDUS

中国「PARDUS」。いわゆる中華フレームで、今一番勢いがあると言われているブランド。Taishan sports industry Groupの中のブランドということで、Taishanブース内に出展していました。

日本人としては、今期新城選手が乗っているブランドと言えば通りが良いでしょうか。

新城選手の所属するチーム、「Team Solution Tech – Vini Fantini」にフレームを供給しています。

1号館 5Fのブース

1号館の5Fは会議フロアですが、会議室にも数ブランドだけブースが出展していました。そのうちの一つをご紹介。

CATEYE

日本「CATEYE」。言わずとしれた最強ライトメーカー。

昨年までは4Fのオープンなブースに出展していましたが、今年は5階の会議室。話を聞いてみると、すでに台湾の代理店はある(GIANTが担当)ので、今年はじっくり話ができるこちらのブースで出展されたとのことでした。

「nano60はそろそろ出ますか?」といった話をしましたが、「そろそろ」とのこと。帰国したタイミングで、多くの店に並んだようでした。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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