Bryton「Rider S810」ファーストインプレッション

この記事は約 19分で読めます。

BrytonのGPSサイコン「Rider S810」を買ってみました。2025年12月時点でのフラグシップモデルとなります。

目次

購入まで

まずは購入までの流れを書いていきます。

Garminの動向が怪しい

2023年、GarminはEdge 840を発売しました。

評価の高かった前作「830」よりもランタイムを伸ばし、更にソーラー発電機能を搭載。設定によっては無充電で40時間以上使えるスペックを備えていました。2023年8月のPBPにも投入し、時間内完走にも役立ってくれました。道中の充電は1回のみで、そのランタイムには驚いたものです。

当然、後継機であるEdge 850もその延長線上の性能になると思っていたのですが……

2025年9月、発表されたEdge 850の公称ランタイムはなんと「12時間」。15年前に発売したEdge705ですら15時間使えたのに、それよりも短い。もちろんソーラー充電機能も付いていません。

これは5Hz記録(秒間5回記録する)というバッテリー消費の大きいモードでの公称値なので、実際にはもう少し長く使えるでしょう。しかし、40時間使えた前作(x40)から比べるとあまりにも激しい方向転換です。ウォッチの方では数世代続いているソーラー充電も、サイコンでは1世代で廃止されたことになります。

x30、x40と、順調にランタイムを伸ばしてきたGarminでしたが、ここに来て「ランタイムよりも他の機能」という優先順位を明確に示してきた格好です。長時間稼働が必要なブルベ民としては、かなり困る事態。

歴代のEdgeシリーズを発売から間もなく購入してきた私ですが、今回は「様子見」に回らざるを得ませんでした。

他のブランドはどうなのか

シェア的には相変わらずGarminの一人天下が続いているGPSサイコン界。しかし、ここ数年で色々と新しい勢力が盛り上がりを見せています。私も色々と試してきました。

まずは中国「iGPSPORT」。最新作のBiNaviは公称35時間稼働。画面も大きく、操作もサクサク。バージョンアップの頻度も高い。

多少の不満点はあるものの、仮にメインサイコンを乗り換えるとしたら現在の第一候補はiGPSPORTです。

同じく中国「COROS」。スマートウォッチで有名なブランドですが、2024年にサイコンに参入。処女作「DURA」は公称120時間というランタイムで、主にロングライド系ユーザーに衝撃を与えました。

私も買ってみたのですが……不満点が沢山。改善要望をメーカーに出して既に一年が経過しましたが、ほぼ何も反映されていません。反映されたのはNPの計算式が修正されたことくらいですかね。どうやらユーザーの声を聞く気はあまり無さそうなので、もう使っていません。

これらの他にもWahoo・Hammerhead・Magene・Coospoと、マップ付きGPSサイコンは今まさに群雄割拠状態にあります。

未経験・Bryton

さて、そんな群雄割拠の中で、実は国内2位のシェアを持つのが台湾「Bryton」です。

何を根拠に「国内2位」かといえば、当サイトで3年前に行ったアンケート。こちらでBrytonは2位にランクイン。3年たった現在の状況は正確には分かりませんが、そこまで大きくは変わっていないでしょう。

Brytonというブランドは一度国内から撤退しています。2017年に再上陸を果たし、その後はフカヤ取り扱いでシェアを拡大してきました。

ただ、一度目の上陸時(2012年頃)によく知る知人がBrytonの出来の悪さに悩まされていたのをずっと見ていたので、正直イメージが良くなかったのです。その頃のイメージを10年くらい引きずっていたのですが、「そろそろ試してみようか」と思い立ちました。試すならば、当然「ブランドで一番ランタイムが長いモデル」ということになります。

現在、Brytonで一番公称ランタイムが長いのは、フラグシップモデル「Rider S810」。ただ、フラグシップと言っても定価は税込46200円。GarminのEdge850が85800円なので、およそ半額ということになります。

その公称ランタイムはなんと50時間。恐らく、現在のマップ付きサイコンではCOROS DURAの120時間が最長ですが、それに次ぐランタイムを誇ります。

自転車用でなければ、eTrex Touchは130時間使用可能と明言しています。ただ、これは画面を非表示にした場合のようで、実際に自転車用途で使うと5-60時間が現実的なランタイムと思われます。

Garminがランタイムを軽視し始めた今、50時間稼働のサイコンを販売するBrytonはロングライダーの福音となる可能性がある……そう考えて、Rider S810を買ってみることにしたのでした。

私が注文したのは本体のみのモデル。センサー付きのモデルもありますが、センサー類は家に沢山あるので。

created by Rinker
ブライトン(Bryton)
¥1,650 (2026/02/10 10:45:50時点 Amazon調べ-詳細)

これに加えて、こちらのマウント変換キットも購入。BrytonはGarminと似たマウントを採用していますが、微妙に形が異なります。このため、Garminマウントに取り付けるとマウント部が破損することも。それを防ぐために、Garminマウントに対応するキットを購入したわけです。

Bryton「Rider S810」

Bryton「Rider S810」のファーストインプレッションです。

主な想定用途はブルベ・ロングライド。あとは、普段の夜練や週末のライドでも使用。2025年のレインボーライドでも使用しています。

競合製品とのスペック比較

Bryton S810のスペックを示しつつ、他社の競合製品と比較していきます。

スクロールできます
Bryton
Rider S810
iGPSPORT
BiNavi
COROS
DURA
Garmin
EDGE850
価格46200円39930円39600円85800円
重量116g103g102g113g
本体サイズ縦:102.5
横:57.6
厚:15.8
縦:101
横:60.0
厚:14.5
縦:99.5
横:60.8
厚:15.7
縦:92.2
横:54.6
厚:16.8
画面サイズ3.5インチ カラー3.5インチ カラー2.7インチ カラー2.7インチ カラー
解像度470 x 282px480 x 320px400 x 240px600 x 420px
防水等級IPX7IPX7IPX7IPX7
バッテリー容量2100mAh1250mAh960mAh1490mAh
充電端子Type-CType-CType-CType-C
稼働時間(公称)50時間35時間70時間(マルチGNSS)
120時間(GNSS)
12時間
稼働時間(実測)47時間?
(推定)
36時間?
(推定)
80時間
内蔵ストレージ32GB32GB32GB64GB
タッチパネル
物理ボタンボタン: 4個ボタン: 6個ボタン: 1個
ダイヤル: 1個
ボタン: 7個
ソーラー充電×××
対応衛星GPS
GLONASS
Galileo
Beidou
みちびき
GPS
GLONASS
Galileo
Beidou
みちびき
GPS
GLONASS
Galileo
Beidou
みちびき
GPS
GLONASS
Galileo
Beidou
みちびき
GPSモードGNSSGPS
GNSS
マルチGNSS
GNSS
マルチGNSS
GPS
GNSS
マルチGNSS
マップ表示
文字表示あり

文字表示あり

文字表示なし

文字表示あり
心拍センサー接続
パワーメーター接続
レーダー接続
深部体温計接続
ConnectIQ拡張
S810と他社競合製品の比較

前作「S800」の発売時(2022年)の価格は52800円。それに比べると、6600円も値下げされています。GarminはEdge840→850で価格据え置きとしましたが、下げてくるとは驚き。

S810の特徴としては、「画面が大きい」ことが挙げられます。このクラスで最も大きなBiNaviと比べても引けを取りません。それでいて本体の横幅は狭いので、ライトとの干渉も抑えられそうです。

ランタイムは50時間と、こちらもクラス最長レベル。600kmブルベ(40時間制限)であれば、全く充電なしで乗り切れることになります。PBPでも道中の充電は1度で済むはずですが、バッテリー容量がかなり大きい(2100mAh)ので充電にはそれなりの時間を要しそうです。

あと、他社は「マルチバンドGNSS」に対応している機種が多いですが、S810は未対応。設定上でも選択肢は「GNSS」のみ(他社は「GPSのみ」等が選べる)で、GPS設定で省電力を図ることは出来ません。


ただ、サイクルコンピューターはスペック表だけ見ても本当の姿は分かりません。操作性など「実際の使い勝手」はスペック表には現れないものなので。その辺りのことをこれから見ていきます。

パッケージ

一般的なサイコンの梱包という印象。重厚さはありません。

箱の裏面には技適番号入り。日本仕様であることが分かります。

パッケージ内容は以下の通り。

Ride S810E 内容物
  • 本体
  • 標準マウント
  • Type-A to Type-Cケーブル
  • 説明書
  • ストラップ
  • Garminマウントコンバーターキット

……別途購入していた、Garminマウントのコンバーターキットがなんと同梱されていました。どこを見ても入っているとは書いてないのですが。もう最初からGarmin互換にしてしまってはどうでしょう。

重量

実測116gとピタリ賞。

このクラスのサイコンとしては中々の重量級です。2100mAhと大きめのバッテリーを積んでいる影響でしょう。

本体仕様

本体仕様について見ていきます。

画面にガラスフィルム?っぽいものが貼られていましたが、キズが付いていたので剥がしました。ただの輸送時の保護フィルムだったみたいですね。

ボタンは左右に2つずつの計4つ。他社は大体Garmin模倣かGarminと左右逆の配置なんですが、Brytonは独自路線です。

上と下。本体下側に充電端子があります。

充電端子はType-C。パッキンも分厚いです。

裏面。こちらはマウントに「b」マークが付いているのでBryton仕様です。Garminマウントとは微妙に形状が異なります。

マウント交換

使い始める前に、早速Brytonマウント→Garminマウントに交換してしまいます。

マウントをプラスドライバーで取り外し……

G印のマウントを付ければ交換完了。これで一般的なGarminマウントで使用可能です。

今回は、TOPEAKのUTFマルチマウントに取り付けます。UTFマルチマウントはBryton用のソケットも付属しますが、Garminマウントに統一したほうが面倒がないのでGarminマウントで行きます。

セットアップ

初期セットアップの模様について書いていきます。

まずは言語選択。日本語もあるんですが、フォントがいわゆる「(台湾メーカーだけど)中華フォント」で読みづらいため、現在はEnglishで運用中。

Bryton Activeアプリをインストールするように求められます。

アプリをインストールし、接続。すぐにファームウェアも最新版にアップデートしておきます。

とりあえず使えるようになった模様。GPSを掴む前に表示されている地図は台北市街地のもの。台湾メーカーらしい仕様です。

設定変更

アプリからポチポチとデータ項目変更。最近はコレが出来るサイコンが当たり前になってきましたね。

他機種と同じく、ライドプロファイルで設定を分けることが出来ます。ロードバイクのプロファイルでは、ページ遷移をこのように設定。カスタマイズの自由度は低めでした。画面の分割数もGarminやiGPSPORTに比べると選択肢が少なかったです。

ページの順番入れ替えもできません。これは是非出来るようにして欲しいところ。

「バッテリー節約」メニューからは、残り使用可能時間の見積値を表示可能。画面の明るさは10%固定にした状態で47時間持つようです。50時間という公称ランタイムは、画面の明るさを0%にしたときですかね。

基本操作

サイコンの本分は「走行データを記録する」ことです。操作方法は大体Garminと同じ。

ライドプロファイルを選んでタップすると、右の写真の画面に遷移。

あとは、本体右上のボタンを押すことで記録が開始されます。

ライド終了時は、同じく右上のボタンを押すとデータ記録用画面に遷移します。「Save」ボタンを押すとライド記録が保存されます。保存されたデータはアプリからBrytonのデータ記録サービスにアップロードされます。Strava等との連携設定をしていれば、そちらにも同時アップロード。

保存からアップロードまでの時間は短く、スムーズでした。

ルートデータの転送

Rider S810にもナビゲーション機能が付いています。ナビゲーションをするルートの転送には2通りの方法があります。

ファイルから取り込む

まずはスマホからGPX・FITファイル等を取り込む方法。

アプリからインポートが可能なのかと思ったら、どうやらそうではない様子。

スマホのファイル管理アプリから、ダウンロードしたファイルのメニューの「アプリで開く」を選択。そこで開くアプリとしてBryton Activeを選択します。

ルートに名前をつけて保存すれば、アプリにルートデータが保存されます。

ただし、この手段で取り込んだデータは、交差点でのナビゲーション(いわゆるターンバイターン)が起動しません。どうやらBrytonはルートデータに含まれるキューシート情報を読み込んでいるようなのですが、ファイルから取り込むとキューシート情報が欠落します。

連携サービスから取り込む

Brytonと連携するルート作成サービスからデータを直接取り込むことが可能です。

連携するサービスは、Komoot・Ride with GPS・Stravaの3つ。私はRWGでルートを引いているので、ここからルートを取り込んでみます。

連携設定さえしていれば、特別な操作をすること無くルートデータが取り込まれます。サムネイルの右下にRWGマークが付いているものはRWGから取り込んでデータです。

こちらの手段で取り込んだルートにはキューシート情報が残っているので、ターンバイターンのナビゲーションが起動します。

ルートをS810に転送

アプリからルートを指定して「デバイスをダウンロード」とすると、接続しているサイコンにルートデータが転送されます。

あとはS810の本体からルートを選択すればナビゲーションが開始されます。

マップ上には取り込んだルートの軌跡が赤い太線で表示されます。

交差点で曲がるポイントに差し掛かると、画面下に距離と交差点形状が表示されます。地図をノースアップにしていても、交差点形状はヘディングアップ(主観)の方向で出るのが良いですね。

実走

実際に、S810を使用して走行してみました。これまでの走行距離は200kmほど。レインボーライドでも使用しました。

画面の見やすさ

左: BiNavi, 右: S810

画面は非常に大きく、データ項目の表示も見やすいと思います。昼間・夜間ともにデータ項目ページは見やすい。私は常時10%のバックライトで運用していますが、夜でもコレで十分です。

不満点と言えば、BiNaviのように画面上部に「現在時刻」と「電池残量」を常に表示できない点。とはいえ、これはBiNavi側のオリジナル機能であって、そちらを褒めるべきですが。

ちょっと残念なのは、日が暮れてもマップの表示がダークモードにならないこと。データ項目は黒背景のダークモードになりますが、マップだけならないのです。私はロングライド中はほぼマップページを表示させていますが、マップページが白背景だと目の暗順応を妨げるので嫌。出来れば夜はマップもダークモードの表示にしてほしいですね。

実はEdge840も発売時は同じく「夜になってもマップだけダークモードにならない」という仕様でした。これは発売後一年以上経ってようやく修正。時間がかかっても良いので、Brytonにも是非対応して欲しいです。

操作性・レスポンス

特別サクサクした感じはありませんが、操作に引っかかりを感じることもありません。画面自体も大きいので、タッチパネルの操作もしやすいと思います。

気になるのは、物理ボタンでのページ送りが1方向(順方向)にしか出来ない点。ページを行ったり来たりする場合は、タッチパネルでのフリック操作が必須になります。私は試していませんが、Di2のボタン操作でもページ送りは順方向のみのようです。

地図・ナビゲーション

ルートデータのキューシート情報が読み込まれていれば、なかなかナビゲーションの感触は悪くないです。

地図の縮尺の種類も最小50m/最大850km(!)と幅広く、狭い範囲から広い範囲まで自由に見られるのは良いですね。

ただ、ナビゲーションが表示されている間はデータ項目が覆い隠されてしまうのは良くないです。ブルベでは常に現在の走行距離を把握しておく必要がありますが、これが出てくると交差点を曲がるまで走行距離が見えなくなってしまいます。ナビゲーションは画面の上に出したほうが良いのではないでしょうか。

一番イマイチだと思っているのが、「地図をノースアップで表示した時に、現在地アイコンがBrytonマークになる」ことです。普通のサイコンであれば現在地アイコンは「矢印」型をしていて、現在進んでいる方向を示してくれるものですが……Brytonアイコンではどちらに向かっているのか分かりません。複雑な形状の交差点では、自転車の方向を変えて矢印の向きを見たうえで「こっちに進めばよいのか?」という判断をしますが、今のS810ではそうした判断が不可能です。

正直これは「現在地アイコンを進行方向に向ける」という実装をサボったとしか思えないですね。これはさっさと修正して欲しいです。

箱に書いてある地図の現在地アイコンは矢印なので、この通りに表示されるようにしてほしいです。

データ値の妥当性

リアルタイムの斜度や気温などの数値には違和感がありません。ただ、走行距離が随分少なめに出る気がします。Ride with GPSで計画した距離よりも、いつも1-2km距離が短くなるのが気になりますね。

レーダーとの接続

S810はリアビューレーダーとの接続に対応しています。とりあえずSR miniと繋いでみましたが、ちゃんと車を探知できました。

ただ、他社と異なり、S810ではレーダーのクルマを表示する領域は「画面右側」固定です。左側に変えることは出来ません。

システムの安定性

最長で100km程度のライドしかしていませんが、今のところフリーズなどは起きていません。

バッテリー消費

100%まで充電し、バックライト10%で8時間ほど走行。終了後のバッテリー残量は82%でした。1時間あたり2.2%ずつ消費するとすれば、45時間持つ計算となります。

公称ランタイムに嘘はなさそうです。

改善を要望したい点

S810について、個人的に感じた「改善して欲しい」点を挙げていきます。

ボタンの長押しが長い

S810の場合、本体の起動と終了時に電源ボタンを長押しします。この長押しの判定がとにかく長い

GarminもiGPSPORTも、起動と終了は「電源ボタン長押し」です。ただ、普通は「0.5-1秒くらい押し続ける」だけで命令を受け付けてくれます。

一方、S810は4秒くらい押し続けてようやく長押しと判定されます(終了時)。長い、長すぎる。特に終了しようと思った時に終了できていないことが多いです。

終了時は4秒近い長押しが必要ですが、起動時は2秒ほどの長押しで受け付けてくれます。なお、受け付けた後に実際に使用可能になるまでの時間は他社と比べても早いです。

Brytonの伝統であったら今更変えられないのかもしれませんが、もう少し短くしてもいいと思います。

POIをアプリ以外からも設定したい

S810では、マップ上にPOI(目印的なもの)を自由に置くことが出来ます。

このような感じでスマホでPOIを入力すると……

マップ上にPOIが表示されます。

ブルベ等ではチェックポイントをこうしたPOIとして入力しておくことで、通り過ぎてしまうことを防ぎます。その他、立ち寄りたい場所などをPOIとして登録しておくことも。ただ、そのPOIの箇所が増えてくると、いちいち手入力していられないのです。

Garminの場合には、複数のPOIを含んだファイルを読み込ませることで一括ロードできる機能がありますが、これが出来るサイコンはGarmin以外にほとんどありません。

是非ともBrytonにも、こうしたPOIの一括取込に対応してほしいものです。

マップがダークモードにならない

本文中にも書きましたが、夜になってもマップだけが白背景なのには違和感があります。黒背景になるようにしてほしいです。

交差点でのナビ時にデータ項目が隠れる

これも本文中に書いた話ですが、ナビがマップ上に表示されるとデータ項目が隠れてしまいます。隠れないような工夫が欲しいです。

ノースアップの現在地アイコンの進行方向が不明

これも本文中に書いた話。マップをノースアップで表示している際に、現在地アイコンをBrytonマークではなく矢印にしたうえで、進行方向を向くようにして欲しいです。

他社では当たり前のように出来ていることですし、こんなあからさまな手抜きは初めて見ました。わざわざBrytonマークにしているので、「ノースアップなんて使うやつはいないだろう」という侮りを感じます。結構いるはずなので、是非修正して欲しいところです。

高度ページとクライムチャレンジページを分けて欲しい

標高図を表示する「高度」ページなのですが、クライムチャレンジ機能が発動している間は画面構成が勝手に書き換えられてしまいます。高度ページを見たいのに見られない状態となります。

「高度」ページと、「クライムチャレンジ」ページは別にして欲しいです。

追記

教えていただいたのですが、クライムチャレンジ発動中にも高度ページに切り替える方法はあるようです。

マニュアルより抜粋

クライムチャレンジ発動中に画面上に小さいボタンが出るそうで、これをタップすれば高度ページに切り替えられるとか。ただ、当たり判定が超絶に小さく、誤タップでクイックステータスページを開いてしまうそうです。

やっぱり別ページに分けて、フリックで切り替え可能にしてほしいですね。

坂もないのにクライムチャレンジが発動する

読み込んだルートに「坂」と思われる区間があると発動するクライムチャレンジ機能。

GarminやiGPSPORTのサイコンでも同様の機能があり、そちらはちゃんと「坂」と思える場所で発動します。一方、S810は「どう見ても平地でしょ」という場所でも発動します。坂の判定ロジックが甘いと思います。

スクリーンショット機能が欲しい

これはレビューを行う立場としての要望ですが、スクリーンショットを撮影できる機能が欲しいです。画面をカメラで撮ると、どうしても反射や指紋を気にしないとならないので。

PCに繋いで内部を見ると「Screenshots」フォルダがあるので、恐らく隠しコマンドがありそうな気がするのですが……見つけられていません。

まとめ

Bryton「Rider S810」のファーストインプレッションでした。

思っていたよりも良かったです。Garminからの移行だとしばらく戸惑いますが、割とすぐに慣れます。設定も操作もシンプルで、機能も限定的。Garminにやたらと増えてしまった不要な機能もないので、シンプルなサイコンを求めている人には向くでしょう。

反面、設定できる内容も少ないです。「ここをもうちょっとこうしたい」という設定が存在しないケースが多かったですね。これはCOROS DURAも同じでしたが。私は色々カスタマイズしたい人なので、ちょっと不満でした。

最後の章では「改善を要望したい点」をたくさん書きました。少々「こんな基本的な所が出来ていないのか」と感じる部分もありましたが、恐らくそれはユーザー数がそれほど多くはなく(といっても国内では2位のはずなんですが)、フィードバックがまだまだ少ないからでしょう。もう少しユーザーが増えてフィードバックが増えれば、それらの声が反映されて使いやすくなる可能性はあります。

「大容量バッテリー」と「省電力なハード」で、50時間の稼働を実現している点も評価したいと思います。Garminが「太く短く」の方向性に行ってしまった今、ランタイムを重視してくれるブランドは貴重です。是非ともこの路線で頑張ってほしいものです。


次に参加するブルベではS810を使ってみようと思っています。電池の減りについても、そちらでまたチェックする予定です。

著者情報

年齢: 41歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。
# これまでに著者が乗ってきたスポーツ自転車の履歴はこちらの記事にまとめています。

記事のシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

目次