「例のポンプ」一族のスペック比較レビュー

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目次

現時点での各ポンプの印象を、比較を交えながらレビューします。

既に一度レビューした製品ばかりですが、現時点での横並びでの評価を改めて書いてみます。比較レビューなので、今回は項目ごと性能を5段階で評価したレーダーチャートも作ってみました。

Oture 携帯ポンプ (初代・例のポンプ)

評価:

レビュー

この機構の優位さを知らしめた記念すべきポンプ。

サイズは大きいものの、その分だけポンプとしての性能は高い。口金のロック機構もかなり優秀で、更に補助チューブも使用可能と、使い勝手に優れる。

2021年段階では上位互換とも言える「ROADIE TT」があるため以前より評価は下げざるを得ないが、このポンプがなければ恐らくROADIE TTも誕生していないはず。既に新しく買うことは出来ないが、名品と言って良いはずだ。

ただし、既に製造から年数が経っているので、そろそろパッキンの劣化などが出てくるかもしれない点が少し心配である。

レーダーチャート

軽くはないが、バランスの取れた性能。口金の性能がロック機能を含めて良いので、操作性に高得点を付けた。6気圧を入れるまでに必要な回数・腕力も少なくて済む優秀なポンプ。

過去のレビュー

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Gyue 携帯ポンプ (ミニ・例のポンプ)

評価:

レビュー

小型化を果たし、重量も少し軽くなった「ミニ・例のポンプ」。

通常サイズのツールケースにも入る大きさとはなったものの、小型化に伴う性能低下があり、実用気圧に達するまでの労力が増えた。例のポンプの機構は内部に2本分のポンプが入っているような構造をしているので、全長が1cm短くなると、2cm短くなった相当の性能低下がある。

口金も、レバー式からネジ込み式に変化。元々レバー式でも空気漏れなどのトラブルがない口金だったので、ネジ込み式のデメリット(バルブコアが抜ける)のほうを大きく感じてしまった。

レーダーチャート

初代よりもサイズがコンパクトなり、携帯性と軽さのポイントがアップ。ただし、6気圧まで入れるのが少し大変になった。ネジ込み式のヘッドも、確実ではあるが操作性は良くないので3点としている。

過去のレビュー

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Oture 携帯ポンプ カーボン (ミニ・例のポンプ カーボン)

評価:

レビュー

2019年、Otureも他社に追随して「例のポンプ」を小型化して発売。

ただ、他社と違ったのはシリンダーがカーボン製であったこと。数グラムではあるが軽量化を果たし、見た目の高級感もアップした。各部のネジ止めもしっかりしており(ネジロック剤が塗られるようになった)、工作精度も多少上がったと思われる。

性能的には、「ミニ・例のポンプ」と同様であったが、2020年にリニューアルし。地味に性能向上を果たしており、Panaracerの携帯ポンプを上回り、ROADIE TT miniに迫る性能を得ている。ただし、注油は相変わらず必要である。

2021年現在でも、Amazonで購入可能となっている。

 

レーダーチャート

2020年のリニューアルで性能が向上。Gyue携帯ポンプより「6気圧までの楽さ」を1ポイントアップ。重量も4gほど軽くなっているが、ほぼ誤差なので点数の差別化は行っていない。

過去のレビュー

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TOPEAK ROADIE TT

評価:

レビュー

例のポンプ一族、第二世代の一番手。

大手メーカーが手掛けただけあり、各部の作りに隙がない。注油は必要なくなり、各部のネジが緩んでくることもなくなった。レバー式のロックも空気が漏れにくく優秀。

同程度のサイズの「初代・例のポンプ」よりも性能は向上している。300回で、25Cタイヤを7.8気圧まで入れる性能は驚異的だ。シリンダー径の比率変更のためか、高圧でのポンピングに必要な力も、初代・例のポンプよりも少ないように感じる。

難点は補助チューブがほとんど付かないこと、ツールケースにギリギリ入らない大きさであるということくらい。

素早く高圧まで空気を入れたいならば、今選ぶべき携帯ポンプはコレだと思う。

 

レーダーチャート

「6気圧までの楽さ」は、回数・腕力ともに一番少なくて楽であり、文句なしの最高点。注油も必要なくなり、メンテフリーとなった点も評価したい。大きさと軽さはそこまでではないが、性能とのトレードオフと言えるだろう。

過去のレビュー

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TOPEAK ROADIE TT mini

評価:

レビュー

ROADIE TTと同時発売されたミニ版。

さすがに兄貴分のROADIE TTほど早く空気が入るわけではないが、300回のポンピングで6気圧まで入るなど、パワーは十分。全長も短く、ツールケースにも入るようになり、持ち運びが数段楽になった。

重量も90gと、軽量な携帯ポンプと言える域に入っている。性能・重量・サイズのバランスが素晴らしく、現段階での最高評価とした。

 

レーダーチャート

「6気圧までの楽さ」は、ROADIE TTよりは一段落ちるので4点。小型化による携帯性・軽さの向上が大きく、高評価となった。筆者は携帯ポンプをツール缶に入れたい(パッキンの劣化防止)ため、このサイズであることがありがたい。

過去のレビュー

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Panaracer ワンタッチ ミニポンプ

評価:

レビュー

現時点では最後発の、「例のポンプ一族」。

TOPEAKのROADIE TTシリーズと同じく、注油は不要となっている。各部の作りも良いが、全長が短いことと、初代・例のポンプと同様のシリンダー径を採用しているため、空気を入れる性能は一段落ちる。

しかし、補助チューブの標準搭載&ワンタッチ口金の採用で使い勝手を大幅に高めている。横幅はあるものの、ツール缶にも入るサイズであるため、多くの人のニーズに応えそうな携帯ポンプだ。

 

レーダーチャート

性能はやや現行品では低めだが、同社自慢のワンタッチ口金と標準搭載の補助チューブで、使い勝手は一番と言っていい。最後発だけあり、各社の製品をよく研究している。

過去のレビュー

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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